岩見沢市は、空知の中核都市として発展してきましたが、道内でも有数の豪雪地帯として知られ、市民も冬期間は内にこもりがちになり、また積雪による悪路は人・車の通行に障害をもたらすほか、商店街の購買力等にも影響を与え街の経済をも足踏みさせております。そこで市民に快適な生活と、市の経済に活性化を与えるためには、冬期間の雪によるあらゆる障害を克服することとし、それを実行するのが本計画であり、冬の雪を克服することができたなら、どれ程四季を通じて素晴らしい岩見沢にすることが出来るかをテーマに、昭和62年より始めたのが「除・排雪の岩見沢方式」であります。これは、第1に官、民が一体となって事業を進めることでありますが、しかし主体はあくまでも「民」が行うものであり、市民の参加が大前提にてあっており、さらに除・排雪に係わる費用について応分の受益者負担を原則としております。第2にこの計画を進めるにあたり段階的に実施していく事であります。その第一歩として、中心商店街から雪を完全に取り除く、除・排雪のモデル地域を設定して行うものであります。岩見沢土木事業協会のこの問題に対する取組みについては、昭和62年4月15日に当協会内に特別委員会を設置させ、冬期間の除・排雪問題について討議を重ね6月22日に岩見沢市において市の幹部と第1回の会合を持ち、7月10日に第2回と話し合いを続け骨格づくりを行い、雪の訪れも間近にせまった10月22日に岩見沢商工会議所においてこの問題について初めて、岩見沢市・岩見沢商工会議所・岩見沢土木事業協会の三者合同会議がもたれ、そこで岩見沢の中心街に除・排雪のモデル地区を設定し、冬期間であっても岩見沢の商店街は雪のない明るい活気ある街にすることを確認し、その作業を当協会が受け持つことに決定、早速実施設計の策定に入ったのであります。 |