パートナーシップでつくる協働型の雪処理活動

(連携が支える雪処理作業の事例調査)

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雪処理活動の連携体制について
活動の連携体制
自治体 当市福祉事務所 社会福祉協議会
市民 除雪ボランティアの会

参加の募集方法
ボランティア募集の窓口は、社会福祉協議会に設置し、会員の登録・希望者の募集を広報等により行っています。また、各町内区長や民生委員等に説明し、本事業の周知やボランティアの募集・利用者の把握等を行っています。
活動地域
栃尾市全域

活動の役割分担について
?@実施団体 「栃尾市要援護世帯冬期在宅支援事業実施要綱」を平成12年12月に制定し、「除雪ボランティアの会」と事業委託契約を結び、事業の実施・役割分担を行っています。



住宅屋根の除雪の実施 ・避難路の確保
?A 当 市 除雪援助事業利用者の窓口業務
実施団体と利用者との連絡調整
利用者負担の請求と実施団体への委託料の支払い
?B社会福祉協議会 実施団体の活動中における事故に備えての保険加入
除雪実施会員への除雪費用の支払い
会員への連絡調整
?C民生委員・各町内区長
事業の周知、安全の確保 ・利用者の把握、申請指導


理想的な連携関係を形成するために大切なこと
本事業の対象者については、いくつかの要件を設定しています。まず、身内の援助を優先しており、労力的又は金銭的援助が得られない世帯に限り援助することとしています。当市は、特別豪雪地域に指定されており、除雪問題は地域で生活を続けるための条件でもあり、この雪対策が高齢者対策の大きな課題でもあります。半年近い雪の中での生活は、都会で生活する子孫が思っている以上の苦労があります。脳梗塞等の発症も、この期間が圧倒的に多くなっております。前述のとおり、除雪してくれるボランティアの人も高齢者が多く、この確保が今後の大きな課題でもあります。今後は、地域ぐるみはもちろんのこと、栃尾市全域での除雪の連携体制を形成してゆかなければならないと思われます。

今後、住民などとの連携を促進するべきである分野と、その理由
除雪については、住宅の屋根除雪ばかりでなく、作業小屋や土蔵等の附属家の除雪もあり、また降雪時の毎朝の出入り口の道踏みや非常口の避難路の確保など多くの作業が必要であります。さらに、冬期間だけ子供の所で生活する空き家の除雪が必要な世帯もあります。高齢者世帯では、これら全て自力では困難であり、近隣・地域の援助がどうしても必要となります。現在、本事業では、実際に住んでいる住宅のみを対象としており、上記の内の住宅以外の附属家や空き家の除雪、道踏みまで対象としておりません。しかし、栃尾市で生活を続けるための除雪ニーズとしては、全て必要であり、これを実施するための公私の費用負担・労力の確保・行政と地域役割が今後の連携の大きな課題であります。長引く不況の影響もありますが、扶養義務者や近隣の互助意識の欠如もあるため、昔のように、身内・地域が高齢者の生活を支えてゆく仕組みを作ることが重要だと思われます。